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 現代の私たちの暮らしには、宗教や宗派、土地それぞれの風習によって定められた仏壇や祭壇だけではなく、1人ひとりが故人を想い、偲ぶためのしつらえが求められています。

 石川県羽咋市にある宮本仏檀店は、日本の伝統文化を担う仏壇のつくり手として、仏壇のあり方を再考し、故人を偲ぶためのしつらえ「手依–たより–」ブランドを立ち上げました。

 「手依」とは、手を依り代に、故人と想いを交わす便りのような存在になるようにと思いを込めた名前です。「手を合わせる」または「手で包み込む」という所作が、宗教や宗派にかかわらず、祈りや慈しみを表す普遍的な行為であることに着目しました。

 つながりを持ち続けたい故人は家族や親族に限らず、恋人や友人、ペットなど、現実にはさまざまにいます。「手依」は従来型の仏壇ではないからこそ、そうした故人も偲ぶことが可能です。

 国内最高峰の漆器産地である石川県から、上質なものづくりの「手依」を皆さまにお届けいたします。

 宮本仏檀店は、2016年に創業100周年を迎えます。代々、仏壇職人として「お客様に喜んでいただける立派な仏壇をつくる」ことをモットーに、これまで歩んでまいりました。
 石川県には「金沢仏壇」「七尾仏壇」「美川仏壇」と3つの仏壇産地があり、そのうち宮本仏檀店は「金沢仏壇」に当たります。「蒔絵の金沢」と称されるとおり、金沢市には腕利きの蒔絵師がそろっており、仏壇にも贅を尽くして金箔や蒔絵を施す風習があります。
 しかし、時代とともに、仏壇への需要が変化してきました。住まいから仏間が消え、大きな仏壇をしつらえる場所が失われつつあります。そうした背景から、仏壇に替わり、故人の形見入れや遺灰をダイヤモンドに変える「メモリアル」が流行するようになりました。つまり形は変われども、故人とのつながりを大事にしたいという人々の思いは変わらないのです。
 そこで宗教や宗派に関係なく、身近にそばに置いておける新しい仏壇をつくろうと、「手依」の開発に着手しました。これからの時代に相応しい、新しい工芸品となることを期待しております。


Production: 宮本仏檀店
Design & Art Director: 原嶋亮輔(root design office
Coordinator: 道場美惠(道場漆器店
Editer & Writer: 杉江あこ、下川一哉(意と匠研究所
Photographer: 尾崎誠